■  「唐木」ってどうよ?



唐木(からき)は、シタン、コクタン、タガヤサンなどの日本への輸入銘木全般の総称。日本には中国から入ったため、「唐からきた木」という意味で「唐木」と総称されるようになった。ちなみに、チークやウォールナットなどの明治期以降からの銘木は含まない。遣唐使の頃に多く輸入され始め、正倉院宝物に当時の唐木細工が多く残る。現在まで家具や建築などに重用される。大阪指物・江戸指物が有名。

シタン(紫檀)とは、マメ科の常緑広葉樹のうち、木材として利用することのできるツルサイカチ属およびシタン属の樹木の総称。三大唐木の一つ。古くから工芸材料として利用されている。また、正倉院宝物の唐木細工でも多く見られる。本紫檀、手違い紫檀(チンチャン)、ローズウッド、パーロッサなどがシタンとして使用される。タイ、ラオス、ベトナムなどで産出される。古くから利用されているにもかかわらず、その実態ははっきりしていない。現在では Dalbergia cochinchinensis が本紫檀とされ、タイではパユン、ラオスではカムフン、ベトナムではトラックと呼ばれる。手違い紫檀は同じくその正体については諸説があるが Dalbergia oliveri とされており、タイではチンチャン、ミャンマーではマタラン、ラオスではカンピと呼ばれる。

タガヤサン(鉄刀木、学名:Senna siamea、シノニム:Cassia siamea)は、マメ科(クロンキスト体系の分類ではジャケツイバラ科)の広葉樹。タイ、インド、ミャンマー、インドネシアなどの東南アジア原産。三大唐木の一つ。

荒地にも耐え、比較的造林が容易な為、アジアに広く栽培されている。明治時代には台湾でも栽培された。ただし、これらは木材としての使用というよりは、小さいうちに伐採され、燃料として使用されることが多い。高さ20m、直径40cmを超えるものは稀。花は鮮黄色の五弁花で芳香がある。美しい花を咲かせるものもあり、熱帯地方では庭木や街路樹としても用いられる。木材の重くて硬いさまが、まるで「鉄の刀のようだ」ということから「鉄刀木」の漢字が当てられる。なお、「たがやさん」という名称の由来は定かではない。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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